ESD管理システム認証(ESDライン認証
 (RCJ-EFC)

 

RCJS-5-1に従って、ESD管理システムが運用されている事を審査する「第三者によるESD管理システム認証」制度です。 是非、受審のご検討をお願い致します。


  現在、電子デバイスの用途は、パソコンや家電などの汎用製品からさらに高い信頼性が要求される産業用・車載にまで裾野が広がっています。一方、 微細化された電子デバイスのESD耐量は低下の一途を辿り、製造の現場では、より厳しいESD管理が求められています。 エンドユーザーである欧米の自動車メーカーよりESD管理に関する要求事項が提示されるケースも増加しています。

  10数年前より、RCJは、組織内での開発・設計・製造・購買・管理・教育訓練・現場サービスにいたるESD管理システム構築、 維持、管理するESD COORDINATORを育成してきました。
  この教育システムにより、実際には、ESD COORDINATORが中心となり作成した ”ESD管理システムが製造現場で有効に運用されることになります”。従って、各企業の製品の品質レベルは、ESD管理システムの成熟度により決まると考えれます。RCJの提供する ESD管理システム認証(製造ライン認証)は、製造現場でESD管理システムを定着させる為の有効かつ合理的な第三者認証となると考えます。



 

Point 1

ESD破壊による歩留低下の潜在リスク

文献によれば、未対策の製造現場での電子デバイスのESD破壊起因の歩留低下は、最小でも2〜4%、平均で8〜22%に上ると言われています。 特に、最終製品組立時の電子デバイスの破壊は最終製品全体の生産コストが損失となり、インパクトは多大なものとなります。

Point 2

無対策環境での人的作業による静電気発生電圧は想定以上

人が発生する静電気電圧は想定以上に高く、例えば対策を行っていないビニールタイル上を歩行するだけで、 湿度25%RHでは何と12,000V、湿度65%RHでも250Vもの静電気電圧が発生します。一方、半導体をはじめとして、 デジカメ用CCD、液晶パネル、光ピックアップ等、帯電電圧を100V以下で管理しないと破壊に至るデバイスも 数多く存在し、電子デバイスを扱う製造現場での静電気管理は不可欠です。

Point 3

半導体の微細化に伴うESD耐圧の低下は不可避

半導体の微細化は継続的に進み、先端システムLSIでは2015年時点で22nm世代に入っています。 一方、ESD破壊を防ぐ保護回路は微細化に応じた小型化が困難で、結果的にESD耐圧は低下の一途を辿っています。 従来以上に、製造現場でのESD管理の強化が求められています。



 

メリット1

ESD管理システムを効率的に構築させる事が出来ます

適用規格であるRCJS-5-1には、「ESD管理6原則」「ESD管理プログラム作成・実践の6要素」が系統立って記述し、 規格に基づいたESD管理システム認証監査を受審により、改善すべき点が明確化され、製造現場のESD管理品質の レベルアップに直結すると考えられます。

メリット2

RCJS-5-1は、IEC、EN規格を基に日本向けに改訂したESD管理システム規格です

IECやENを参考に作成したRCJS-5-1による製造ライン認証は、有効な第三者認証と考えられます。IECの標準を基に、作成しているため、ここ数年増加傾向にある海外顧客からのESD管理プログラム要求に対しても、有効な手段となります。

メリット3

質の高い認証サービスを提供致します

ESD管理システム認証審査員は、ESD管理国際規格を審議するIEC TC101の国際審議委員会及び国内審議委員会のメンバーで、全員ESD管理の現場に携わる経験者です。監査員として能力を認められた者には、RCJより「監査員認定カード」を発行します。認証審査には、この監査員認定カードを持つ監査員が派遣されます。 監査スキルのレベル維持・向上のため、定期的な研修を実施し、審査のレベルアップを図ります。



 


RCJS-5-1に沿って構築したESD管理システムの第三者審査

■適用規格

  - RCJS-5-1:2014 

     「静電気現象からの電子デバイスの保護 一般要求事項」

  - 引用規格:IEC 61340シリーズ関連規格及びJIS規格

■審査における注目点

  (1)文書化:保護アイテム選定、作業手順書、資材購入、定期監査、
         訓練等

  (2)パフォーマンス:規定通りの環境維持、作業手順の妥当性

     (測定方法,GNDの取り方,イオナイザ使用方法の適正性確認等含)

  (3)記録類:定期監査、日常点検、マネジメントレビュー   

■標準工数 2人で2日 (審査するラインにより変わる)

■認証開始時期  2015年9月 開始

 


 

 

 

 

 
お問い合わせ

RCJ ESD管理システム認証グループ 事務局 (村上)
TEL: 03-5830-7601  
FAX: 03-5830-7602
info@rcj.or.jp

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